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デザイナーなら覚えておきたい!海外の有名デザイン賞11選!

デザイン会社のホームページを見てると、デザインアワードの受賞歴が紹介されていることが多いですよね。

そこで今回は、数あるデザインアワードの中から、世界のデザインスタジオが「自慢したくなる」ような賞を厳選。「三大デザイン賞」はもちろん、世界的に影響力のあるデザインアワードをまとめます。

このページを見れば、世界のトップデザイナーが注目するデザインアワードをサクッと知ることができます

POINT
  • 01国際的に評価の高いデザイン賞を知りたい
  • 02デザインアワードの難易度を知りたい
  • 03どれくらいの費用が必要なのか気になる

世界三大デザイン賞

数ある賞の中でも、デザイナーなら覚えておきたいのが、以下の三大デザイン賞です。

世界三大デザイン賞

  • iFデザイン賞
  • レッド・ドット・デザイン賞
  • IDEA賞

いずれも工業デザインの評価を目的に設立されたため、プロダクトデザインの印象が強いですが、近年は「グラフィックデザイン」や「ブランディング」の分野でもその名を聞くことが多くなっています。

iF DESIGN AWARD(iFデザイン賞)

https://ifdesign.com/

iFデザイン賞は、1953年にドイツで誕生した、世界トップクラスのデザインアワードです。2025年の審査には23カ国131名の審査員が参加するなど、公正かつ透明性の高い審査が特徴です。各段階ごとに審査員からのフィードバックがあり、自分のスコアや平均スコアを確認することができます。ちなみに、受賞のポイント制で順位が決まるiFデザインランキング(2021-2025)のブランディング部門では、日本の「Interbrand」が最上位にランクインしています。

難易度

応募件数: 約11,000点
受賞率:
iF DESIGN AWARD Gold: 0.7%(75/11000)
iF DESIGN AWARD(入賞): 30.9%(3404/11000)

費用

登録費用: €300〜€500(¥54,000〜¥90,000)
最終審査費用: €300(¥54,000)
受賞費用: €2,900〜€3,300(¥522,000〜¥594,000)
合計:
€3,500〜€4,100(¥630,000〜¥738,000)
※1ユーロ=180円、費用は応募時期やカテゴリーによって異なります。

受賞作品

iFデザイン賞の受賞作品ページ

Red Dot Design Award(レッド・ドット・デザイン賞)

https://www.red-dot.org/

レッド・ドット・デザイン賞は、1954年にドイツで誕生した、世界最大級のデザインアワードです。応募作品は三大デザイン賞の中で最も多く、毎年20,000点を超える作品が集まります。「Winning is the beginning(勝利は始まりである)」という言葉が示すように、受賞者の国際的な認知度向上に強いコミットがあるのも特徴です。レッド・ドット・デザインミュージアム(ドイツ、シンガポール、中国)での展示や、世界中で販売されている年鑑への掲載など、世界的な影響力の大きいアワードです。2021年にはみんなの銀行」が、ブランド部門で日本企業初の「Brand of the Year」を獲得しています。

難易度

応募件数: 約20,000点
受賞率:
Best of the Best: 1.0%(209/20000)
Red Dot(入賞): 18.2%(3632/20000)

費用

登録費用: €215〜€430(¥38,700〜¥77,400)
受賞費用: €2,100〜€3,200(¥378,000〜¥576,000)
合計:
€2,315〜€3,630(¥416,700〜¥653,400)
※1ユーロ=180円、費用は応募時期やカテゴリーによって異なります。上記は「ブランド&コミュニケーションデザイン」カテゴリーです。

受賞作品

レッド・ドット・デザイン賞の受賞作品ページ

International Design Excellence Awards(IDEA賞)

https://www.idsa.org/awards-recognitions/idea/

IDEA賞(アイディーイーエー賞)は、1980年にアメリカで誕生した、国際的に影響力の高いデザインアワードです。三大デザイン賞の中でも、特に「プロダクトデザイン」の分野で高い権威を誇ります。応募件数は多くありませんが、その分、非常に競争の激しい賞としても知られています。審査項目には「Benefit to Client/Brand(クライアント/ブランドへのメリット)」が含まれており、ビジネス的なインパクトも重視しているのが特徴です。

難易度

応募件数: 約2,200点
受賞率:
Gold: 1.4%(30/2200)
Silver: 2.5%(55/2200)
Bronze: 3.7%(82/2200)

費用

登録費用: $150〜$985(¥22,500〜¥147,750)
最終審査費用: $150〜$775(¥22,500〜¥116,250)
合計:
$300〜$1,760(¥45,000〜¥264,000)
※1ドル=150円、費用は応募時期や応募者タイプ(会員/非会員)によって異なります。

受賞作品

IDEA賞の受賞作品ページ

国際的に評価の高いデザイン賞

「iFデザイン賞」「レッド・ドット・デザイン賞」「IDEA賞」の三大デザイン賞は、世界のデザイントレンドを知る上で欠かせない存在です。しかし、注目すべきデザインアワードはそれだけではありません

以下では、国際的に評価の高いデザイン賞をピックアップして紹介します。

D&AD Awards(ディー・アンド・エー・ディー・アワード)

D&AD Awardsは、1962年にロンドンで誕生したデザインアワードで、グラフィックデザイナーなら絶対に覚えておきたい賞の一つです。「受賞が最も難しい」と言われることも多く、受賞すればクリエイティブ業界から一目置かれます。賞のレベルをペンシル(鉛筆)で表すユニークな特徴があり、特に「ブラック・ペンシル」はごく限られた作品にしか与えられません(受賞がないときもあります)。審査員が職を失う恐怖を覚えた作品にしか与えられないとのことです(BBC)。

https://www.dandad.org/awards

難易度

応募件数: 11,689点
受賞率:
Black: 0.026%(3/11689)
Yellow: 0.4%(48/11689)
Graphite: 1.5%(176/11689)
Wood: 3.7%(434/11689)

費用

登録費用: £203〜£500(¥40,600〜¥100,000)
合計:
£203〜£500(¥40,600〜¥100,000)
※1ポンド=200円

受賞作品

D&AD Awardsの受賞作品ページ

Good Design Awards(シカゴ・グッドデザイン賞)

https://gooddesignawards.org/

Good Design Awardsは、1950年にシカゴで誕生したデザインアワードです。歴史や権威の面でも、世界三大デザイン賞に引けを取らない、国際的な影響力を持つデザインアワードです。日本のグッドデザイン賞(Gマーク)とは別の賞であるため、「シカゴ・グッドデザイン賞」と呼ばれることもあります。

難易度

応募件数: 約4,500点
受賞率:
26.7%(1200/4500)

費用

登録費用: $399(¥59,850)
合計:
$399(¥59,850)
※1ドル=150円

受賞作品

Good Design Awardsの受賞作品ページ

German Design Award(ドイツ・デザイン賞)

hthttps://www.german-design-award.com/en

German Design Awardは、2012年にドイツで誕生したデザインアワードです。運営団体が高く評価したデザインをノミネート(推薦)する招待制が採られており、招待を受諾すれば正式な審査対象に入ります。そのため、招待を受けたこと自体が一定のデザイン評価を獲得した証となります。こうした背景から「賞の中の賞」と称されることもあります
※自分でも応募可能です。

難易度

応募件数: 約4,000点
受賞率:
Gold: 1.75%(70/4000)
Winner(入賞): 32.8%(1311/4000)

費用

登録費用: €390〜€590(¥70,200〜¥106,200)
受賞費用: €2,900〜€5,200(¥522,000〜¥936,000)
合計:
€3,290〜€5,790(¥592,200〜¥1,042,200)
※1ユーロ=180円、費用は応募時期やカテゴリーによって異なります。

受賞作品

German Design Awardの受賞作品ページ

Pentawards(ペントアワード)

Pentawardsは、2007年にベルギーで誕生した、パッケージデザインの世界的なデザインアワードです。「コカ・コーラ」「P&G」などのグローバルブランドや、「ペンタグラム」「ターナー・ダックワース」などの世界的デザインスタジオのメンバーが審査員として参加しています。

https://pentawards.com/

難易度

応募件数: 約2,000点
受賞率:
Diamond: 0.1%(1/2000)
Platinum: 0.4%(7/2000)
Gold: 4.9%(98/2000)
Silver: 6.8%(135/2000)
Bronze: 7.9%(157/2000)

費用

登録費用: €345〜€545(¥62,100〜¥98,100)
受賞費用: €499〜€1,499(¥89,820〜¥269,820)
合計:
€844〜€2,044(¥151,920〜¥367,920)
※1ユーロ=180円、応募時期や賞の種類によって費用が異なります。

受賞作品

Pentawardsの受賞作品ページ

ADC Annual Awards(ニューヨークADC賞)

ADC Annual Awardsは、1921年にアメリカで誕生した、世界で最も古いデザインアワードです。運営団体の「The One Club for Creativity」は三大広告賞の一つ「The One Show(ワン・ショー)」や世界的なタイポグラフィアワード「TDC Awards」も主催しています。

https://adcawards.org/

難易度

応募件数: 約10,935点
受賞率:
Gold: 0.9%(102/10935)
Silver: 1.2%(133/10935)
Bronze: 1.7%(189/10935)
Merit: 3.2%(347/10935)

費用

登録費用: $100〜$520(¥15,000〜¥78,000)
合計:
$100〜$520(¥15,000〜¥78,000)
※1ドル=150円、応募時期やカテゴリーによって費用が異なります。上記は「ブランディング」カテゴリーです。

受賞作品

ADC Annual Awardsの受賞作品ページ

The One Show(ワン・ショー)

The One Showは、1975年にアメリカで誕生した世界最大級の広告賞で、「カンヌライオンズ」「クリオ賞」と並ぶ世界三大広告賞の一つです。30以上のデザインカテゴリーが存在し、デザイン分野でも見逃せないアワードです。

https://oneshow.org/

難易度

応募件数: 19,860点
受賞率:
Gold: 0.8%(156/19860)
Silver: 1.0%(196/19860)
Bronze: 1.4%(269/19860)
Merit: 5.1%(1018/19860)

費用

登録費用: $400〜$900(¥60,000〜¥135,000)
合計:
$400〜$900(¥60,000〜¥135,000)
※1ドル=150円、応募時期やカテゴリーによって費用が異なります。上記は「デザイン・ブランディング」カテゴリーです。

受賞作品

The One Showの受賞作品ページ

Golden Pin Design Award(ゴールデン・ピン・デザイン・アワード)

Golden Pin Design Awardは、1981年に台湾で誕生したアジア最大級のデザインアワードで、中華圏で最も影響力のあるデザイン賞の一つです。2025年には「FUJIYA」がブランドアイデンティティ部門で、最優秀デザイン賞を獲得しています。

https://goldenpin.org.tw/goldenpin/en

難易度

応募件数: 約2,000点
受賞率:
最優秀デザイン賞: 1.1%(22/2000)
入賞: 21.5%(429/2000)

費用

登録費用: NT$7,000〜NT$9,000(¥35,000〜¥45,000)
合計:
NT$7,000〜NT$9,000(¥35,000〜¥45,000)
※1台湾ドル=5円、登録時期によって費用が異なります。

受賞作品

Golden Pin Design Awardの受賞作品ページ

K-Design Award(ケー・デザイン・アワード)

K-Design Awardは、2012年に韓国で誕生したデザインアワードです。デザイナーがわからない状態で行う匿名審査や、未受賞作品を追加費用なしで翌年のアワードへ自動的に再エントリーするなど、公平かつ再評価の機会を重視した審査が特徴です。

https://kdesignaward.com/

難易度

応募件数: 3,070点
受賞率:
Kudos to the Best: 1チーム
Grand Prize Winner: 1%
Gold Winner: 3%
Winner: 5~10%
※上記の数値を目安に選ばれます。

費用

登録費用: $80〜$350(¥12,000〜¥52,500)
受賞費用: $170〜$660(¥25,500〜¥99,000)
合計:
$250〜$1,010(¥37,500〜¥151,500)
※1ドル=150円、費用は応募者タイプ(企業/プロ/学生)によって異なります。

受賞作品

K-Design Awardの受賞作品ページ

まとめ

今回の記事では、数あるデザインアワードの中から、海外に焦点を当てて紹介しました。

受賞作品はデザインのインプットとしても最適なため、各デザインアワードの最後にリンクを載せています。ぜひチェックしてみてください!

ちなみに、「D&AD Awards」の受賞作品ページは、個人的に見やすくておすすめです!

※受賞率や費用は過去の情報や公開データをもとにまとめたものなので、参考程度にお考えください。