キッチン家電「CRUXGG」のカラーが生み出す圧倒的ビジュアル・アイデンティティ

ニューヨークのデザインスタジオ「New Studio」が手がけた、CRUXGGのデザイン事例を紹介します。
CRUXGGは、ニューヨーク発のキッチン家電ブランドです。デザイン性を重視し、売上の5%を食料支援に取り組む非営利団体に直接寄付するなど、単なるキッチン家電を超えた斬新なプロダクトを展開しています。
そんなCRUXGGのブランディングは、製品の特徴である赤と黒のカラーをこれでもかと強調することで、圧倒的な世界観を生み出しています。
カラーを強調し、独特の世界観を生み出す
製品をインスピレーションとした赤と黒のカラーを徹底することで、インパクト抜群のビジュアル・アイデンティティを生み出しています。一般的に白いイメージの家電との違いが明確になり、一味違う存在感を放っています。
この型にはまらない反抗的な印象が、単なる家電の枠を超え、自分のスタイルや価値観を表現したい人達に強く訴えかけます。



写真や広告などでもカラーを繰り返し強調することで、ビジュアル・アイデンティティ全体に一貫性を生み出し、洗練感をより一層際立たせています。




タイポグラフィでブランドイメージを増強
大文字をメインとしたタイポグラフィが、CRUXGGの力強くエネルギッシュなブランドイメージをより強く印象づけています。
フォントに使用しているのは「Acumin Pro ExtraCondensed」。
横幅の狭いコンデンス書体を採用したことで、限られたスペースでも文字サイズを大幅に拡張することができ、視認性とインパクトの両立を実現しています。また、ウェイトを太くすることで、この色の組み合わせでも高い可読性を維持しています。



イレギュラーの白で視線を引き付ける
赤と黒のカラーを印象付けたことで、イレギュラーな配色が目を引くようになります。
CRUXGGのデザインでは無彩色の白が使用され、ブランドカラーの存在感を損なうことなく、メッセージの強調やデザインのアクセントに使用されています。


その他のデザイン事例





Axel Peemoeller – Art and Creative Direction
Rita Matos – Art Direction
Kelly Marshall
Jose Cota
Faisal Mohammed
CTZN Chance
Harold Kenyon
Roofeeo
Food Styling
Alison Attenborough
デザイナーの成長に必要なアドバイス
今回、New Studioの共同創業者であるAxel Peemoeller氏から、デザイナーとして成長するための貴重なアドバイスをいただくことができました。
I think the best advice that I keep tell myself as well all the time is: “be you, and do how you want, no matter what others think, stay true to who you are and what you love.”
私がいつも自分に言い聞かせているアドバイスは、「他人がどう思おうと、自分らしく、自分のやりたいようにやること。自分が何者で、何を愛しているかに正直でいること。」です。
New Studioのデザインには、どこか「New Studioらしさ」が感じられます。この「らしさ」を貫く姿勢こそが、まさにPeemoeller氏の言う「自分らしくいること」の表れだと感じました。自分の良いと思ったことや好きなデザインを徹底的に追求することが、良いアウトプットを生み出す。「自分らしくいること」の大切さを改めて再認識させてくれる、素敵なメッセージです。
まとめ
今回紹介したCRUXGGのデザインは、ビジュアル・アイデンティティにおけるカラーの重要性を改めて感じさせてくれる、優れたデザイン事例です。
デザインを手がけたNew Studioは、カラーやタイポグラフィを絶妙に組み合わせたブランディングが秀逸です。ぜひ、他の作品もチェックしてみてください!

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2018年
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